高齢の親と離れて暮らしていると、日常の小さなトラブルが思わぬ混乱を招くことがあります。今回は、私オタマの実体験をもとに、認知症の可能性がある親との電話トラブルとその対応について、まとめてみました。この記事では、実際に起こった出来事をベースに、介護者として注意すべき点や対処方法をお話しします。みなさまにとっての一助になれば幸いです。
週4勤務の合間にサニーちゃんと電話:会話がかみ合わない
週4勤務が始まる週の前日、私はサニーちゃんに電話をかけた。会えない期間が長くなるのが心配だったからだ。しかし、サニーちゃんは最初から不機嫌な声をしていた。「全然聞こえない」「何を言ってるのかわからない」と言われ、会話がスムーズに進まない。私は「補聴器の不調か、電話の音量設定の問題かな」と考えた。
電話の音量設定を確認しに自宅へ:機器の不具合が判明
不安を感じた私は、昼食後にサニーちゃんの自宅へ向かった。案の定、電話機の受話音量が下がっていたため最大まで上げ、親機の設定も確認。するとSDカードの容量オーバーによりエラーメッセージが出ていたため、マニュアルを参照しながらリセット対応を行なった。
このように、電話機や家電のエラーは、高齢者本人では対処が難しい場合があります。定期的にチェックをした方が良いと思います。
感情の変化と誤解:補聴器の誤作動が新たな混乱に
その日の夕方、サニーちゃんから再び電話。「なんで意地悪するの?さっき、補聴器をいじっていたでしょ!補聴器がピーっと鳴ったのよ!ドラマを見ている時だったからビックリしたじゃないの!」と怒り気味に話す。しかし私は補聴器に触れておらず、原因は不明であった。
高齢者、特に認知症の兆候がある場合は、記憶の混乱や被害妄想に近い思い込みが起きることがあるようです。このような時は感情を否定せず、一歩引いた態度で話を聞いてみてください。
私は補聴器の充電が切れる前のアラートだったのではないかと思い「補聴器を外して充電してくれる?30分後に電話をかけるのでピーと言う音がするか確認しましょう」と具体的な提案をし、状況の沈静化を図った。
トラブルは起こるものと心得て:冷静な対処が鍵
最終的に補聴器の充電状態は不十分だったらしい。「ピー」という音はその後確認できていないとのことだったが、今回は深刻なトラブルには発展せずに済んだ。
この一連の出来事からわかるのは、高齢者との関わりでは「感情の波」「機器トラブル」「誤解」が複雑に絡み合うということです。一方的に疑われるのは楽しいことではないですが、落ち着いて具体的な提案や対応を試みてください。
まとめ:認知症と親のサポートに必要な3つの視点
- 定期的な機器チェック:電話、補聴器、家電など、使い慣れていると思っても誤操作や不具合が起きやすいです。
- 感情の変化を受け止める:怒りや混乱には根拠があることが多いようです。サニーちゃんは「助けて」とは言えないタイプなので、「怒り」は不安や困ったことが起きているサインと受け止めています。
- トラブルは日常と割り切る:予期しないことが起きるのが介護。覚悟しているつもりですが、「次はどんな困り事が起きるんだろう」とドキドキしちゃいます。
今後も、認知症のある親との関わりで悩む方に向けて、リアルな経験をもとにした情報を発信していきたいと思います。
私の体験がどなたかのお役に立てたら嬉しいです。
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