認知症になると何が困難になるのか?日常生活で見られる7つの変化と家族の対応法

まめ知識

認知症と聞くと「何もできなくなるのでは?」と不安に思う方が多いのではないでしょうか。しかし、認知症は決して「人間として終わる」ような病気ではありません。生活上の困難は増えても、その人らしさや尊厳は守ることができます。

この記事では、認知症になると具体的にどのようなことが困難になるのか、家族や支援者が知っておくべきポイントを7つに分けて詳しく解説します。

1. 記憶力の低下による混乱

もっとも初期に見られるのが「最近の出来事を覚えられない」「同じことを何度も聞く」などの記憶障害です。たとえば新しく買った家電の使い方など。

サニーちゃんの場合は電子レンジの時間設定に戸惑っていました。また、レンジ・グリル・オーブンの切り替えも難しく感じるようです。

記憶障害が進行すると、家族の名前や住み慣れた場所も分からなくなることがあるそうです。

本人は「忘れた」ことを自覚しないことも多く、私たち家族もそんなサニーちゃんを受け入れられなかったので、トラブルが多かったです。

2. 時間・場所の認識があいまいになる

季節や曜日、現在の場所などがわからなくなることで、外出先で迷子になったり、約束の時間に来られなかったりすることがあります。

サニーちゃんはジムのレッスン曜日や時間を間違えることが増えました。

3. 判断力の低下で日常生活に支障

料理中に火をつけたまま忘れたり、天候に合わない服装をしたりといった場面が増えます。事故やけがのリスクも高まるため、見守りが必要です。

サニーちゃんには、お料理をする際に防炎エプロンというものをつけてもらっています。火が服に燃え広がるのを防ぐためです。

4. 感情の起伏や不安感が強くなる

認知症の影響で、自分の状態に不安や混乱を抱えやすくなります。被害妄想や「物取られ妄想」も代表的な症状です。

「通帳がない」「お金を取られた」と言い出すと、家族との関係にも影響が出ることがあります。

サニーちゃんの場合はこうでした。次のブログを参照してください。


物取られ妄想〜通帳・その1 https://sanny-chansuki.com/1/hello-world/

5. 金銭管理や買い物が難しくなる

お金の出し入れ、銀行での手続き、レシートの確認などが難しくなり、詐欺やトラブルの危険性が高まります。金銭管理の引き継ぎには本人の自尊心への配慮が必要です。

6. 人付き合いや社会とのつながりが減る

話がかみ合わなくなることで、交流が減り、孤立しやすくなります。
ジムや地域のサークルへの参加は心の安定につながるため、可能な範囲で継続できるよう支援しましょう。私がジムの送迎をするようになった理由も心の安定のためです。

7. 食事・衛生・服薬などの日常動作が困難に

食事を忘れる、薬を飲みすぎる・飲み忘れる、入浴や洗濯をしなくなるなどの問題が出てきます。

見守りや介護サービスを導入することで、本人の「できること」を活かしながら生活の質を保てます。

サニーちゃんは1週間のお薬カレンダーとアレクサのリマインダ機能を使って薬の飲み忘れ対策をしています。

まとめ|認知症でも「その人らしく」生きるサポートを

認知症になると、確かに生活は困難になります。しかし、それは決して「人間として終わる」ことではありません。

家族や支援者が症状を正しく理解し、「できないこと」ではなく「できること」に目を向けることが大切です。

認知症は、支え合えば穏やかに過ごすことができる病気です。

私も未来のことは分かりませんが、いまはサニーちゃんが元気に楽しく過ごせるよう工夫をしていきたいと考えています。そして、自分自身や自分の家族の心も大切にしていこうと思います。

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