通帳の捜索は一旦お預け。幸い、今すぐの生活に大きな支障はない。
だからこそ、私たちはサニーちゃんの日常が安定して過ごせるよう、そっと手を添えることにした。
サニーちゃんはもともと料理が得意で、キッチンに立つ姿は生き生きとしていた。
けれど、膝の半月板損傷の影響か、最近はすっかり料理から遠のいてしまった。
「このままじゃ、料理の楽しさも忘れてしまうかもしれない」
そう思った私は、さにーちゃんがジムのレッスンしている間に
何食かの食事を準備しておくことにした。
全てを私が作るのではなく、サニーちゃんが帰宅後に
最後のひと仕上げをしてもらえるようお願いしている。
そして、オネちゃんもまた、私とは別の日にサニーちゃんのもとを訪れ、
手際よく美味しい料理を振る舞ってくれるようになった。
その腕前といったら、もはやプロ級。サニーちゃんの笑顔が、それを物語っている。
私たちは、サニーちゃんの「できること」をできる限り守っていきたいと思っている。
たとえば、野菜を洗ったり、材料を切る、また味付けをしてもらったり。
小さな役割が、サニーちゃんの誇りや意欲につながりますようにと願いながら。
今日も、サニーちゃんの「今」を大切にしながら、一緒にできることを探している。
コメント