進展

日々のこと

イベントに参加したことで、サニーちゃんの気持ちに変化があったようだ。お出かけは、たいへんな事だったけど、これも運命だったのかもしれない。そんな感じがした。

ほっとした朝
朝、いつものようにサニーちゃんに電話をかけた。「昨日は疲れたでしょ?」と尋ねると、「疲れたね。でも早く寝たけど、眠れなかったのよ」と、少し甘えるような声。
普段はしっかり者のサニーちゃんだけど、年齢とともに疲れが残りやすくなっているのを感じる。
そこへオネちゃんからも電話。「サニーちゃんに電話したら、すごく明るい声だったよ。昨日はお化粧とか写真とか、楽しかったって言ってた!サニーちゃんのところへ行ってくるね」とこちらも嬉しそう。
サニーちゃんの声に安堵したが、私はまだ昨日の疲れが抜けず、ちょっとのんびり構えていた。

サニーちゃんの不安、オネちゃんの直感
昼近く、オネちゃんから再びの電話。「サニーちゃんね、自分でもちょっと変かもって言ってる。今後のことを話したいって。今から来られる?」
オネちゃんは、仕事も家庭もバリバリこなす一方で、母への直感が鋭い。そんな彼女が気になるというのなら、きっと何かがあるのだろう。
私はすぐに準備をして、つれあいのイチくんとともに追浜へ向かった。
到着すると、オネちゃん手製のパスタで軽く昼食。リビングには落ち着いた空気が流れ、ようやく本題に入る。

家族で交わすこれからの話
「昨日の話を聞いて、自分でもやっぱり少し変かなって思ったの。だから、またオメガエイドでも飲もうかなって」とサニーちゃん。
昔から「何でも自分で決めたい」タイプのサニーちゃん。でも、ここまで自分の状態を素直に話すのは珍しい。
オネちゃんはすかさず、「サプリもいいけど、まずはちゃんと専門医に行こうよ」と優しくもきっぱり。
私は市役所でもらっておいた医療機関のリストをテーブルの上に広げた。病院を検討する流れに。
通帳については、「貸金庫に入れとこうと思った」とサニーちゃん。
だが認知症が進むと自分で管理できなくなること、いちいち取り出す手間などを話すと、「うーん、それはちょっと不便ね…」と渋る。
結局、通帳管理は次回までの課題とし、今回は家族でできる範囲の整理を進めた。

今だからできる、大切な準備
今なら、まだ間に合う」。
そんな言葉が自然と浮かぶくらい、今日のサニーちゃんは落ち着いていた。
オネちゃんの冷静な判断と、イチくんの柔らかい空気。
このチームワークがあれば、これからの不安な道も少しずつ照らしていける気がした。
家族みんなで、前向きに、温かく。
今日は、そんな希望を確かに感じた一日だった。

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