事件

【年明け早々のひと騒動】通帳騒ぎと心のすれ違い

あわただしい年明けの一報お正月も明けて間もないある日、サニーちゃんから慌ただしい声で電話が入った。「通帳がなくなったのよ!」またか、と思いつつも、翌日サニーちゃんの家を訪れた。軽い気持ちで「たぶん家にあると思うけどなぁ」と言った一言が、どう...
お出かけ

【年末年始のサニーちゃん】孫やひ孫に囲まれた大晦日、そしてこれからのこと

慌ただしい年末を越えて介護認定調査などで慌ただしかった年末。ようやく一段落ついた頃、大晦日を迎えた。今年の年末年始は、サニーちゃんを連れてオネちゃんの家にお泊まりである。たくさんの来客、賑やかな孫やひ孫たち、サニーちゃんの表情はまるで春のよ...
日々のこと

ついに訪問調査がやってきた

13時30分、予定どおりにその日、時計の針が13時30分を指した瞬間、玄関チャイムが鳴った。訪問してくださったのは、介護認定調査員のKさん。表情は穏やかで、しかし一目で「経験豊富な方」とわかる冷静な雰囲気をまとっていた。ダイニングテーブルを...
日々のこと

【続】MRI検査〜診断結果とサニーちゃんの一言

サニーちゃんのMRI検査に付き添った。暗い検査室には一人で入り、私たちは外で見守るしかなかった。検査後、診察室へ呼ばれると、モニターには脳の画像がずらり。M先生の説明が始まろうとしていた。告げられた診断〜脳の中に映るものM先生は、画像を指し...
日々のこと

MRI検査

再び、あの場所へその日も前回と同じように、よく晴れていた。サニーちゃんのMRI検査の日。もの忘れ外来を再び訪れることとなり、今回もオネちゃん、ブッタ君、そして私の三人が付き添った。受付を済ませ、名前が呼ばれると、サニーちゃんは一人、暗く静ま...
日々のこと

【続】サニーちゃん、突然のSOS

前回のお話し早朝、膝の激痛を訴えるサニーちゃんからの電話で目覚めた。臨時休診の整形外科に代わる病院を探し出発。混雑した待合室で私は黙って膝をさすり続け、サニーちゃんは安心してウトウト眠り始めた。診断名「半月板損傷」2時間以上が過ぎ、ようやく...
日々のこと

【朝5時半の着信】サニーちゃん、突然のSOS

突然の呼び出し午前5時30分。外はまだ暗く静まり返っていた。その静けさを破るように、枕元のスマホが鳴った。画面に表示されたのは「サニーちゃん」の名であった。「何かあったのか」と慌てて応答すると、サニーちゃんのか細い声が返ってきた。「ごめんね...
お出かけ

サニーちゃんと行くわよっ!美味しい魚と温泉ツアー

サニーちゃんのひとことから「たまには美味しいものを食べたいね。」サニーちゃんのこの言葉がきっかけだった。言われてみれば、最近外食をしていない。気分転換にもなるし、みんなで美味しいものを食べに行こう!ということになった。声をかけたのは、頼れる...
日々のこと

【続】もの忘れ外来の受診日〜先生との会話

診察室の扉を開けて診察室に入ると、柔らかな空気をまとう医師が笑顔で迎えてくれた。先ほどの認知症テストや血液検査の結果を見ながら、穏やかに話し始めた。「認知症のテストは、そんなに悪くないですね。まぁ、すごく良いというわけでもありませんが。血液...
日々のこと

もの忘れ外来の受診日

まるで小旅行のような朝もの忘れ外来の予約日。この日はオネちゃん、ブッタ君、そして私の3人で、サニーちゃんを連れて病院へ向かった。空はよく晴れ、空気も澄んでいて、まるで小旅行へ出かけるかのような清々しさがあった。病院に到着すると、すでに待合室...