日々のこと

サニーちゃんの「今」を支える食卓づくり

通帳の捜索は一旦お預け。幸い、今すぐの生活に大きな支障はない。だからこそ、私たちはサニーちゃんの日常が安定して過ごせるよう、そっと手を添えることにした。サニーちゃんはもともと料理が得意で、キッチンに立つ姿は生き生きとしていた。けれど、膝の半...
まめ知識

【心の奥に潜む寂しさと物盗られ妄想】AIが教えてくれたこと

突然の電話と、照れくさそうな声ひと悶着があったその翌々日、仕事中にサニーちゃんから電話が入った。「どうしたの?」と尋ねると、受話器の向こうから少し照れたような声が返ってきた。「寂しくなっちゃったの」その一言に、思わず笑みがこぼれた。「また行...
事件

【年明け早々のひと騒動】通帳騒ぎと心のすれ違い

あわただしい年明けの一報お正月も明けて間もないある日、サニーちゃんから慌ただしい声で電話が入った。「通帳がなくなったのよ!」またか、と思いつつも、翌日サニーちゃんの家を訪れた。軽い気持ちで「たぶん家にあると思うけどなぁ」と言った一言が、どう...
お出かけ

【年末年始のサニーちゃん】孫やひ孫に囲まれた大晦日、そしてこれからのこと

慌ただしい年末を越えて介護認定調査などで慌ただしかった年末。ようやく一段落ついた頃、大晦日を迎えた。今年の年末年始は、サニーちゃんを連れてオネちゃんの家にお泊まりである。たくさんの来客、賑やかな孫やひ孫たち、サニーちゃんの表情はまるで春のよ...
日々のこと

ついに訪問調査がやってきた

13時30分、予定どおりにその日、時計の針が13時30分を指した瞬間、玄関チャイムが鳴った。訪問してくださったのは、介護認定調査員のKさん。表情は穏やかで、しかし一目で「経験豊富な方」とわかる冷静な雰囲気をまとっていた。ダイニングテーブルを...
日々のこと

【続】MRI検査〜診断結果とサニーちゃんの一言

サニーちゃんのMRI検査に付き添った。暗い検査室には一人で入り、私たちは外で見守るしかなかった。検査後、診察室へ呼ばれると、モニターには脳の画像がずらり。M先生の説明が始まろうとしていた。告げられた診断〜脳の中に映るものM先生は、画像を指し...
日々のこと

MRI検査

再び、あの場所へその日も前回と同じように、よく晴れていた。サニーちゃんのMRI検査の日。もの忘れ外来を再び訪れることとなり、今回もオネちゃん、ブッタ君、そして私の三人が付き添った。受付を済ませ、名前が呼ばれると、サニーちゃんは一人、暗く静ま...
日々のこと

【続】サニーちゃん、突然のSOS

前回のお話し早朝、膝の激痛を訴えるサニーちゃんからの電話で目覚めた。臨時休診の整形外科に代わる病院を探し出発。混雑した待合室で私は黙って膝をさすり続け、サニーちゃんは安心してウトウト眠り始めた。診断名「半月板損傷」2時間以上が過ぎ、ようやく...
日々のこと

【朝5時半の着信】サニーちゃん、突然のSOS

突然の呼び出し午前5時30分。外はまだ暗く静まり返っていた。その静けさを破るように、枕元のスマホが鳴った。画面に表示されたのは「サニーちゃん」の名であった。「何かあったのか」と慌てて応答すると、サニーちゃんのか細い声が返ってきた。「ごめんね...
お出かけ

サニーちゃんと行くわよっ!美味しい魚と温泉ツアー

サニーちゃんのひとことから「たまには美味しいものを食べたいね。」サニーちゃんのこの言葉がきっかけだった。言われてみれば、最近外食をしていない。気分転換にもなるし、みんなで美味しいものを食べに行こう!ということになった。声をかけたのは、頼れる...