物取られ妄想のまとめ

日々のこと

はじめての「物取られ妄想」
私のとった対応は正しかったのだろうか?自分の行動を振り返ってみた。
結論としては、私のような対応は取らないほうがいいと思われる。

あの日のサニーちゃんへの対応を、改めて振り返ってみる。
私は、サニーちゃんの妄想に合わせて「留守中にこっそり家に入った」と嘘をついた。
事実ではない。でも、あのときのサニーちゃんの不安を和らげるには、それしかないように思えた。
私にとっては「優しい嘘」だ。

結果、サニーちゃんは深く安堵した表情を見せた。
「あぁ、私は間違ってなかったんだ」
サニーちゃんのあの満面の笑みを私は、きっと一生忘れられないだろう。
あの笑顔だけで、この嘘は意味があったようにすら思えた。

でも、同時に、「オタマは家に勝手に入った」という嘘が“事実”として、サニーちゃんの中に刻み込まれてしまったのも確かだ。
否定もせず、肯定もせず、一緒に探して“本人の手で見つけさせる”――
本来はそれがベストな対応だったのだと、あとから知った

では、すでに本人が見つけてしまっていて、それでも家族を疑い続けているときは、
どうすればよかったのか?
その答えは、今もはっきりとはわからない。

ただ、たった一つ確信できるのは、サニーちゃんが「安心した」という事実。
それだけは、何にも代えがたいものだった。

さて、そんな出来事の後、私は次の一歩を踏み出すことになる。
介護保険の申請に向けて、地域包括支援センターへ行かねばならなかったのだ。
この手続きが、また心臓バクバクのドキドキ体験だった――。

                                  (続く)

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