
サニーちゃん
昨日、オタマが『あたしがやったの』って言った時は、ほんとにショックだった。
でも、正直に言ってくれてよかった。

サニーちゃん
来たときに、私、何も言わずにぎゅっと抱きしめたのよ。だから本音を話す気になったのかもしれない。…でも、もしかして、オタマ、お金に困ってるのかしら?

オネちゃん
違うよ。サニーちゃんが冷蔵庫の古い物を食べちゃうのを心配して、整理しに行ってただけなんだよ

サニーちゃん
えっ、オネ、それはオタマに騙されてるのよ!
冷蔵庫の中なんて、私がちゃんと管理してるのに。

サニーちゃん
もう、本当に恥ずかしいわ。
こんなこと、もう嫌。実はね…生活相談ってところに行ったの。
すごく恥ずかしかったわよ。でも、そこで言われたのよ。『こんなこと続けてたら、
本当に娘さんたちを失いますよ』って

サニーちゃん
いやよ、そんなの。私、そんなに悪い人?…私は人に親切にしてきたし、
だれも仲間外れにしたこともない。どうしてこんなことになっちゃったのかしら

オネちゃん
そうだよね

オネちゃん
ごめんね、今は忙しくてすぐにはサニーちゃんのところに行けないんだ

サニーちゃん
大丈夫。私もね…ショックでショックで…。この気持ち、癒えるのには少し時間がかかりそう
軽度認知障害かもしれないと思っていたサニーちゃんは、すでに認知症になっていたことが
はっきりとわかった出来事であった。
でも、信じられない気持ちも残っていた。
(続く)
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