新札で困惑?認知症の母と「お札が変わる」ってどういうこと?

日々のこと

お買い物に付き物なのが、お支払い。我が家のサニーちゃんは、このお支払いが少し苦手です。先日もレジでお釣りをもらう場面がありました。

数枚の千円札がサニーちゃんの手に渡されたその時、彼女は困惑した表情を見せました。なぜなら、同じ千円札なのに「違う顔」が描かれていることで、一瞬混乱してしまったのです。(どうやら、千円札と一万円札が混ざって返ってきたと思ったようです。)

いかがでしょうか?

さらに、新しい千円札と一万円札の人物が似ていると感じる様子。よく考えてみれば、確かにどちらも同じような雰囲気の、やや年配の男性で、スーツにネクタイのようなものを身につけています。よく見れば髭や眼鏡(細縁)などの違いはありますが、旧札の千円札がスーツ姿の夏目漱石・野口英世、一万円札が和装の福沢諭吉だったことを思うと、個人的には新札の人物の区別はつきにくいと感じます。

「あたし、お札がわからなくなっちゃったのかしら?イヤだわ」

そうつぶやくサニーちゃんに、思わず「私も間違えちゃうよ」と返して、二人で笑ってしまいました。

紙幣刷新は、認知症の方に「大きな負担」?

今回の紙幣刷新は、認知症の人にとって、少なからず負担を強いる出来事だと感じました。慣れ親しんだものが変わることは、認知症の方にとって大きなストレスになりかねません。

もちろん、今回の新札は、これまでの紙幣よりもユニバーサルデザインが意識され、多くの工夫が凝らされていると聞いています。国立印刷局のホームページで調べてみると、主に以下の点が変更されたとあります。

  • 識別マークの統一と配置変更: 指で触ってわかるザラザラしたマークが、券種ごとに異なる位置に配置され、識別しやすくなっています。
  • 額面数字の大型化: 数字が大きく表示されるようになり、視認性が向上しています。
  • ホログラム・すき入れの形・配置変更: これらも券種ごとに形や配置が変わり、識別しやすくなっているとのことです。

特に、視覚にハンディキャップを持つ方にとっては、非常に使いやすくなったようです。それは素晴らしいことですね。

これからの支払い、どうする?電子マネー挑戦中!

しかし、サニーちゃんのように視認性が低下しているわけではなくても、新しいものに慣れることに時間がかかる方にとっては、まだまだ課題があると感じた出来事でした。

ともあれ、今後のことを考えて、サニーちゃんは現在、電子マネーの利用を練習中です。まだ私が一緒でなければ使えませんが、少しずつ慣れてきている様子が見られます。

新しい技術や工夫が、認知症の方の生活を少しでもスムーズにする助けになることを願ってやみません。

今日もお付き合いくださり、ありがとうございました。

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