慌ただしい年末を越えて
介護認定調査などで慌ただしかった年末。ようやく一段落ついた頃、大晦日を迎えた。
今年の年末年始は、サニーちゃんを連れてオネちゃんの家にお泊まりである。
たくさんの来客、賑やかな孫やひ孫たち、サニーちゃんの表情はまるで春のように柔らかく、
終始ご機嫌だった。
優しい笑顔と、変化した反応
孫やひ孫と接するサニーちゃんの姿には、かつての穏やかな優しさがにじみ出ていた。
一方、大人同士の会話では少しついていけない様子。でも、そこで不機嫌になることはなかった。
これが、これまでと違うところである。
以前のサニーちゃんなら、皆の注目を浴びて会話の中心にいることが大好きだった。
だが今回は、静かにその輪の外から微笑んでいた。
お風呂と寝る前のひと幕
年末年始の間、一緒にお風呂に入り、同じお部屋で寝た。
サニーちゃんが明らかに変わったと分かる場面を見ることができた。
それは寝る準備をする時であった。
服を出してはしまい、また同じものを取り出し…と、混乱しながらの準備だった。
私は手も口も出さず、そっと見守った。
「これが、毎日の現実なんだろうな」
そう感じながら、心の中でつぶやいた。
正直、大変だ。けれども、まだサニーちゃんの口から「1人では暮らせない」という言葉は聞かれていない。
新しい年に思うこと
年が明けたら、これまで以上に寄り添っていかなければならない。
できるだけ尊厳を保ちながら、でも困っている時にはそっと手を差し伸べる。
そんな関係を、今のうちに築いておく必要があるのだろう。
「サニーちゃん、あとどれくらい一人暮らしができるのかな」
そんな思いが、静かに胸の奥に残った年末年始であった。
コメント