再び、あの場所へ
その日も前回と同じように、よく晴れていた。
サニーちゃんのMRI検査の日。もの忘れ外来を再び訪れることとなり、今回もオネちゃん、ブッタ君、そして私の三人が付き添った。
受付を済ませ、名前が呼ばれると、サニーちゃんは一人、暗く静まり返った検査室へと向かう。重い扉の前で私たちが付き添おうとした瞬間、「ご家族の方はここまでで‥」」と技師さんに静かに制止された。
無言でうなずくサニーちゃんの背中が、少し小さく見えた。
静寂の時間
MRI検査は想像よりも早く終わった。だが、それで終わりではない。
このあと、前回と同じM先生から検査結果を聞くことになっていた。診察室の前で名前が呼ばれるのをじっと待つ――それは思った以上に長く感じられた。
やがて、サニーちゃんの名前が呼ばれた。
「どうぞ」と呼ばれ、サニーちゃん、オネちゃん、私の順番で診察室に入ると、
M先生が穏やかな表情で迎えてくれた。
その視線の先には、大きなモニターに映し出されたサニーちゃんの脳のMRI画像が、ずらりと並んでいた。まるで何かを物語るように――。
映し出されたもの
私は、何か分かることはないかとじっと数枚の画像を見たが、何も分からなかった。
すると、M先生は、画像をひとつひとつ指し示しながら説明を始めた。
(…続きは次回、「脳の中に映るもの」へ)
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