介護保険の意義

日々のこと

足の怪我によって、サニーちゃんは介護保険の申請に前向きになった。ただ、足は回復しつつある。
果たして、介護保険制度とは高齢者のためにあるのか?それとも支える家族のためにあるのか?どんなふうに利用していけばいいのか?

市役所の認知症相談窓口に行ったり、地域包括支援センターに行ったりして、サニーちゃんの相談を重ねてきたが、あと少し勇気を出して前に進んだ。そんな記録を残しておこうと思う。

サニーちゃん(私の母)は、数ヶ月前から膝の痛みに悩まされていて、整形外科に通いながらリハビリや注射を頑張っている。そんな日々の中で、「介護保険って、申請すれば何か楽になるのかしらね」とつぶやくようになってきた。

介護保険ってどうやって受けるの?

まず、介護保険の認定を受けるには、地域包括支援センターという窓口に申請書を提出する。
その後、認定調査員の方がご自宅に訪問して、生活状況や身体状態を丁寧に確認してくれる。その結果と、かかりつけ医の意見書をもとに「要支援1~要介護5」のいずれかに認定されるという仕組みだ。

申請書には、かかりつけ医の名前や医療機関名も書く必要がある。ちょっとハードルが高く感じるが、オネちゃんと一緒に少しずつ準備を進めた。

元気になってきた今だからこそ、モヤモヤもある

実は私、少し悩んでいた。
サニーちゃんは確かに膝が不自由だけれど、最近はリハビリのおかげで歩ける距離も伸びている。
「この状態で介護認定って、本当に必要なんだろうか?」
「もし認定されても、サニーちゃんがデイサービスなんて通うかな?」
そんな気持ちが正直あった。

でも――それでも、何かあった時に備えることは、決して無駄ではないはず。
介護認定があることで、福祉用具のレンタルや生活支援サービスも使いやすくなるし、今はまだ必要なくても、“備え”として考えるべきだと思い直した。

足は良くなってきた。でも脳の方が心配…

歩行は回復傾向にある一方で、気になることが他にも出てきた。
「耳の中で昔の音楽がずっと流れているのよ」と言うことがあり、
排尿のトラブルも少しずつ現れてきた。
体は元気になってきても、脳の働きには波がある――それを日々の中で実感ている。

こういう時、「今はまだ大丈夫だから」で済ませてしまうと、いざという時に後悔してしまう。
オネちゃんとも相談して、「今しかないね」と背中を押し合った。

勇気を出して申請へ!

そうして、サニーちゃんの気が変わらないうちに、介護保険の申請書を提出することにした。
もちろん、この申請がすぐに何かを大きく変えてくれるわけではない。
でも、サニーちゃんが安心して暮らしていけるよう、私たち家族が疲弊しないように、
少しでも多くの“支え”を持っておきたかった。

「今はまだ必要ないかも」
「これって甘えなのかな?」
そう感じている方がもしいたら、私は声を大にして言いたい。
迷っている今こそ、相談してみてください。
地域包括支援センターは、とても親切に話を聞いてくれる場所。
今を変えるために、まず一歩踏み出そう。

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