サニーちゃんの小さな決意

日々のこと

あまり子どもに頼らず自分の力で生きていきたいというサニーちゃんの気持ちがよくわかる出来事だった。

仕事が終わって、家に着いて最初にするのはサニーちゃんへの電話。
「一人の不安が少しでも軽くなれば…」という思いで、日課になっているこの時間。

昨日もいつものように電話をかけると、開口一番、サニーちゃんの焦った声。

「たいへんなのよ!ジムの支払い、すっかり忘れてて…。今日、ジムの受付さんから電話があったの。もう期限が過ぎてるんですって!」

あぁ、それは焦るよね…と思いながらも、私はつい口を滑らせてしまった。

「明日も仕事だからなぁ、オネちゃんにお願いしてみようか?」

すると突然、声のトーンが変わったサニーちゃん。

「ダメよ!オネには迷惑かけられない。そんなこと言わないで。これくらい自分でやらないと本当にダメになっちゃうっ!」
私は『サニーちゃんなりに、“自分の力でできること”を大事にしているんだ。』と感じた。
「わかった。じゃあ、ジムに電話して“明後日支払います”って伝えてくれる?明後日なら送っていけるから」「わかった」と、少し落ち着いた声でサニーちゃんが答えてくれた。「昨日気づいてたら、送っていけたのになぁ…」と小さな後悔をする私。

ところが翌日、また電話してみたら、サニーちゃんがニコニコ声でこう言った。

「オネに相談したら、ジムまで連れていってくれたの。助かったわ〜!」

あれれ??昨日あれだけ“自分で行く!”って言ってたのに⁉︎
私はびっくりすると同時に、申し訳なさもあってすぐにオネちゃんにお礼の電話をした。

「『オタマに自分は仕事だから、オネに頼みなって言われたの』ってサニーちゃんが言ってたよ(笑)」

…あちゃー、やれやれ😅

でもそのあと、オネちゃんがしみじみと言った。

「でもね、サニーちゃんにとって、ジムってすごく大切な場所なんだってわかったよ。人と会えるし、自分の存在をちゃんと感じられる場所なんだと思う」

その言葉を聞いて、私も納得した。
たしかに、年齢を重ねると、ただの“お出かけ”が、生きるためのスイッチになることってある。

それにしても、今後はひとりでジムに行けるのか?
サニーちゃんの足はまだ本調子じゃないし、不安は尽きない。

でも、彼女が「自分でやりたい」と思える気持ちを大事にしてあげたい。

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